植物図鑑
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こんにちは。
日向です。
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最近、お昼は暖かいのに
朝と夜が冷え込んで体調を崩しました。笑
乾燥もしてきましたよね…冬がそこまで来ている証ですね…
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私、寒いのは苦手ですが冬服は好きです。
もこもこニット1枚で出掛けられる今の季節は特に好き。
晴れた日は1駅分早く降りて、歩いて帰ることもあります。
今の気温が今年の寒さのピークだったらいいな…
無理か。笑
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今日の本は
『植物図鑑』有川浩著
です。
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お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾のできたよい子です――。
思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹(イツキ)という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所で「狩り」する風変わりな同居生活が始まった。
とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)"道草"恋愛小説。レシピ付き。
(あらすじ原文ママ)
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記念すべき1冊目は
大好きなこの本。
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突然ですが
大好きな人がいきなり自分の日常から去ってしまったら、どうしますか?
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そんな経験をしたことが、有りますか?
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私は有ります。
2回。
どちらもお世辞にも良い恋だったとは言えませんでした。
今思えばどうしてあんなことで悩んでいたんだろう、バカみたい。
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それでも、当時の私への打撃は凄まじかったのを憶えています。
食欲、物事への意欲減退。
学校を1週間程休み、引き篭もって泣いていました。
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そんな時に部屋の隅に積んであったこの本が目に留まり、
読み始めたら止まらなくなりました。
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この本の主人公、さやかはある日、家の前で行き倒れていた青年、イツキを「拾い」ます。犬みたい。でも、拾います。
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家事万能な植物オタクのイケメンとの同居生活で徐々にイツキに惹かれていくさやか。
好きな人が出来ると何だって頑張れちゃうし、周りが活き活きして見える。
さやかもきっとそんな感じだったと思います。
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生活費を渡す代わりに家事はやってもらえるし美味しいご飯も出てくる。
素性は明かして来ないしフルネームも知らないけれど、それでもよかった。
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イケメン(ここ重要)との不思議な同居生活。
もしも家の前でイケメンが行き倒れていたら、拾いますか?
私は……
拾います。笑
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読み進めていくと、2人の生活に突然終わりが来ます。
突然イツキがいなくなったのです。
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この部分が当時の私には自分と重なるところがあって印象に残っています。
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日常から居なくなった直後は、無意識に探していました。
当たり前のように続いていたLINE、していた電話が無くなるし、
バイトが終わってそのまま家に来た時鳴るチャイムを期待してしまう…
とにかく、習慣って怖くて、急に変えられないんですよね。
そんな経験をした人って、少なくはないと思います。
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どうせそうだろうなとさやかに無意識に自分を重ねて読んでいたところで、
「あれ?違う。」と思いました。
さやかは、違うんです。
週末の「狩り」も、植物の知識も何気ない花の名前も調理法もいつ何が咲くのかも全部憶えていたし、イツキを探していた。
その上で、待っていたんです。
イツキとの記憶を辿って、1人待っていた。
強い人だなあって、思いました。
腐っていた私とは違う。
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恋愛って、人を幸せにも、おかしくもすると思います。
小説中のさやかだって、きっとおかしい。
だって、同じ人を待ち続けるより新しい人を探した方が幸せになれるかもしれないのに。
でも、それでも、おかしいって思われても良い。
当時の私には確実に悪い作用が働いていました。
でも、渦中ではわからないですよね。
未来の自分が冷静になって初めて気づくしかないんです。
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この本にあの時目を留めなかったら
いつまで引きずっていたんだろう。
今もきっと無かったんだろうな。
たまたま読んだ、そういう出会い方ではあったけれど
この本に相当救われました。
出会えてよかったと思える小説ランキング1位です。
大切な人に自信をもって薦める(実際薦めた)小説。
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切なくて、自然と涙が出てきて、でも胸が温かくなる。
そしてお腹が空く。笑
そんな1冊でした。
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「分かりやすく」書こうって思っていたのに、
なんだか長いしまとまりがないな…
過去の話とか需要ないよ。笑
思い入れの強い作品だから許してください。笑
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❤︎Hinata❤︎