夜型人間のひとりごと。

ボリューム多めの他愛もない日記です。

君の膵臓をたべたい

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こんばんは。

日向です。

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今日は友達の誕生日プレゼントを買いに行ったついでに

自分のハンドクリームを購入しました。

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SABONのButter Hand Cream。

Green Roseの香り。

ローズとはついているものの、香りは柑橘系寄りで

アルバイトの後に使ってももったりしないだろうな、と思って選びました。

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アルバイトのポジションで洗剤を使うときに

中性洗剤なのでどうしても手が荒れます…

これから活躍するんだろうな。

楽しみです。

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さて、今日の本は

『君の膵臓をたべたい』住野よる

です。

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ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。

タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良(さくら)が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて――。

読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

(あらすじ原文ママ、読みやすいように改行を入れてあります。)

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自分の余命があと数か月もないと宣告されたら、何をしますか?

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この本を読む前に、考えたことが有ります。

自分の余命が残りわずかだと知ったら、何をするだろうか。

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美味しいものを食べる。

行きたいところに行く。

読みたい本を読み切る。

会いたい人に会いに行く。

大切な人と出来るだけ一緒にいる。

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上記すべて自分のやりたいこととして思い浮かべました。

でも、ふと考えました。

「自分が長くないことを知って気を使われたら嫌だなあ。」

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当たり前のようにそこにいるであろう人がいなくなる直前

当たり前のように過ごしてきた日常が無くなる直前

分かりやすい例を挙げるとすれば、卒業式の直前です。

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無性に学校が恋しくなる。

嫌だった数学の授業。

面倒で丸写しした課題。

長くて嫌いだったHRの先生の話。

サボる理由をいつも探していた部活動の時間。

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すべて、終わりを意識すると

なんとなーく寂しくて

なんとなーく惜しくて

「1日1日を大切にしよう!」

なんて思い始めて。

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「終わり」が見えると気持ちよくその瞬間を迎えたくて

いい思い出にしたくて

気を使ってしまいます。

あ、私だけかもしれません。笑

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それが人の死だったら?

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「私、もうすぐ死んじゃうんだよね。」

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大して親しくもないクラスメイトの先が長くないことを偶然知ってしまった「僕」。

そのクラスメイトはクラスの人気者で

未来は希望に満ち溢れていて

「死」とは程遠くて。

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私は自分の余命を周りの人たちに知られて気を使われるのが嫌だと書きました。

桜良も同じです。

ただ、今までの生活と何ら変わりなくワイワイしていたいだけ。

病気になってしまったけど、私に何も変わりはない。

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私には大切な友人、そして恋人もいますが

きっと病気や余命のことを知らせないと思います。

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もうすぐ終わりが来るのなら

関係を大切にしたい。

気を使われたくない。

自然な関係で終わりを迎えたいから。

最期まで言いたいことを言い合える間柄でいたいから。

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そこまで考えて思いました。

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「終わり」が見えないと大切にしないのか?

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友人は

気軽にノリで付き合うことが出来るし楽しいだけでいられる人

逆に深い話ができる親友

その時々で選ぶことが出来ますよね。

今、軽い気持ちで付き合っていないか?

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恋人とは

割と長く付き合っています。

お互いの好き嫌い、生活リズム、その他段々把握してきたところです。

会う回数は元々そこまで多くなかったのですが

電話は付き合う前の方が頻繁にしていたし

日常であった嬉しいこと、悲しいこと、嫌だったこと、美味しかったもの

それをその瞬間に、写真付きで逐一報告することも以前より減ったように感じます。

勿論デートは毎回楽しくて

未だに会う直前は緊張します。

それでも、会えない期間の過ごし方が変わったなあと寂しくなることはしばしば。

この先も一緒にいるだろうからいいやって思っていないか?

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両方、NOと言い切れません。

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関係に胡坐をかいては、いけないんです。

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この本を読んだ後、考え込みました。

そこにいるのが当たり前だと思っては、いけない。

いつ何が起こるかわからない。

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恋人にも友人にも

LINEじゃなくて直接話したいことがあって、

でも文字を打つのに疲れたから今度会った時に話そうと考えて

結局話さず風化してしまった話題が数多くあります。

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行きたいね、と話していて行けていない場所

食べていないもの

見たかったけど上映終了した映画が数多くあります。

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可能なときにしないと、いけないんです。

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友人と遊ぶとき

彼とデートで何をしようか考えているとき

ぱっと浮かばないのは

やりたいことが積み重なりすぎて渋滞しているから。

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では、自分の余命を知ってしまったとき

それでいて周りに言いたくない…と考えていたら

いつも通り振舞って、でもやりたいことは着実にしたいです。

終わるなら後悔の無いように逝きたいじゃないですか。

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桜良はリストを着実に消化していきます。

高校生とは思えない行動力。

実行力。

周りを巻き込んでいける力。

彼女より年上なのに私には欠けています。

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大学生活ももうすぐ終わりを迎えるということで、

「自由に時間を使える私」は、もうすぐいなくなります。

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そうか、

見かけたら挨拶を交わす程度だった友人とご飯に行きたくなったり

バイトに沢山行ったり

サボりがちだった授業に真面目に通ってみたり

そんな自分がひょっこりと顔を出してきたのには

こんな理由があったんだなあとこの本を通して気づきました。

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何かの終わりを意識するの、難しいですよね。

人生長いし

先のことなんてわからないし

でも。

フェーズを自分なりに区切って周りの人たちを大切にしたい。

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そして、私の大切な人たちにも

桜良のように自分を大切にしてもらえるように

強さと少しの儚さのある人間になりたいと思います。

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これ、小説は勿論良いのですが

映画版もとても好きでした。

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儚くて、一瞬の出来事のようで、生きようって思える。

そんな一冊です。

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記事の長さを気にしていたけれど

あまり気にせず書いていきます。

短い文章で纏められないほど素敵な本を知ってもらいたい。

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長くなったけどここまで読んでいただいてありがとうございます。

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♥Hinata♥