言った者勝ち
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こんばんは。
ご無沙汰してます。日向です。
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最近のマイブーム。
通勤電車でドラマを見ること。
『地味にスゴイ!校閲ガール。河野悦子』を見ています。
見ていて感じたことを書いていこうかな。
以下、ネタバレが入りますので嫌な方は見ないようにしてください。
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私はこのドラマの主人公・えっちゃんこと河野悦子に好感を持った。
まず、ファッションセンスが神。
次に、石原さとみさんが好き。
顔がどタイプ。美しい。
そして一番大きな理由が、仕事に対する姿勢。
気になったことはとことん突き詰める。
どんなに遅くなっても、徹夜することになっても、
一度「やる」と決めたことは最後までやり通すその姿勢に感動した。
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言霊、という言葉をご存じだろうか。
どんなに無謀な願いだと思われることでも、口に出し続ければいつか叶う、という意味。
河野悦子は"Lassy"という雑誌に携わりたいという夢を叶えるべく
何年も落ち続けた景凡社という出版社に挑み続け、校閲部とはいえ就職することが出来た。
私は何年も思い描くような夢を抱いたことが未だかつて無く、
自分が定めた目標に向かってその過程を全力で駆け抜ける河野悦子が羨ましいな、と感じた。
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反対に、私がドラマを見ていて心がざわついた部分。
それは、素直すぎる河野悦子の性格。
河野悦子が憧れのLassy編集部にて校閲のヘルプに入るというシーンがあった。
Lassy創刊当初から1冊も欠かさず買い隅から隅までくまなく読み込んだ河野悦子は、
ブランド名・アイテムの金額等固有名詞を間違えることはなく、
完璧な校閲をすることができると自負していた。
そんな彼女はとあるブランドが小文字から大文字に改名したことに気付かず、
一番気を付けなければならないはずのブランド名を誤ってしまう。
そのことでLassy編集者から
「Lassy編集者にふさわしいというアピールはほどほどにして、自分の仕事を完璧にやりなさい、校閲がでしゃばったところで求められていない」
と、こっぴどく叱られてしまう。
何もそこまで言わなくても…と思い河野悦子が可哀そうになった私だったが、
その翌日の河野悦子を見て複雑な気分になった。
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地味だと言われる校閲部に毎日お洒落をして出勤していた河野悦子。
元気一杯な河野悦子。
喜怒哀楽がはっきりしている河野悦子。
そんな彼女が、誰よりも地味な恰好をして出勤した。
彼女の顔から笑顔は消え、周りの人はそんな彼女に元気になってもらいたいと
自身お気に入りのマスコットや栄養ドリンク、健康グッズ等を渡すが
彼女は落ち込んだまま。
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私が気になったのはそこ。
正直、羨ましいと感じた。
自分が落ち込んでいることを全身でアピールして
皆からどうしたのかな、大丈夫かな、と心配される彼女が。
私は嫌なことがあっても、多少省エネになるだけで
職場であからさまに自分は落ち込んでいます!という空気は出さない、
いや、出せない。
周りが自分に気を使ってしまうようなことがあるのが申し訳ないから。
だからこそ、人の前であからさまに落ち込める彼女が羨ましくもあり、
正直周りにいたらウザい、と思ってしまった。
そこまで素直に感情表現をする彼女なのに、恋愛が絡むともう面倒くさい。
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片思いしていたLassy専属モデルの大学生・折原幸人の気持ちが此方に向いてきて
告白されるかするか、となった時に
高校の後輩・森尾がその折原に恋をしていたと知るや否や
ああ、どうしよう、後輩の前でそんな話したら悪い!と気を使い始め、
ついには折原とのデートの途中、告白を中断して走り去る…
それは森尾のためにならないのではないか。
良くも悪くも彼女は森尾の前で嫌というほど恋バナをし、
森尾も彼女と折原の気持ちを知っている状態。
そんな友達以上恋人未満の2人の状態を知って
景凡社編集者の貝塚に思わずポロリと好きだったことを漏らした森尾のその気遣いに
なぜそのような形で応える?
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確かに、友人と好きな人が被ったら気まずいだろうなあというのは分かる。
幸い私はそのようなシチュエーションを経験してはいないが、
私が森尾でも自分の気持ちを隠して他の人に移っていくと思う。
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折原と気持ちが向かい合わせになったことを知った彼女は、
森尾の家に訪れて
「幸人くんと付き合っても、いいかな…?」と許可を取る。
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いや、待て。
そこで許可を取るその心は?
森尾がそこで「嫌です」と言ったらどうなる?
その2人に距離が出来ることは想像に難くない。
そして森尾が
「私は幸人より先輩の方が好きなんだよ」
と何とも健気な一言を発した後の、あの子供のように声を上げて泣くシーンは何だ。
泣きたいのは森尾の方ではないのか。
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私がここまで自分の感情に素直に生きる彼女に対して嫌悪感を抱いているのは
自分が出来ないからであることは重々承知している。
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私の新しい職場のマネージャーもどちらかと言えばそのようなタイプだ。
考える前に言葉を発するし、
自席にいないし、
とにかくマイペースで、
定刻に出勤しない。
仕事はかなり速く、頭も良い。
私のことを気にかけてくださるのでそれは嬉しいが、
いい歳した大人がそこまで自由奔放に振舞うのはどうか。
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いいか、よく聞け。
河野悦子タイプの人間が自由に振舞って許されるのは、
周りの人間が見えない部分で自然にサポートしているそのおかげだ。
そう、校閲部のように。
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御後が宜しいようで。
(久しぶりなので最後調子に乗りましたてへぺろ)
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ではまた、次の記事でお会いしましょう。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
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♥Hinata♥